大橋直久「日本の財政」

皆さんは日本が好きですか?

 

この小さな島国は、全てを失った敗戦国から、わずか30年足らずの問に世界中にその名を知られる経済大国になりました。

 

たとえGDPの規模では世界第2位ではなくなったとしても、この自信と誇りを失わない国でいたいものです。

 

そのためには、経済の規模ではない「強さ」や「誇り」の源泉が何であるか、よく考えなくてはいけません。

 

小泉政権が発足した2001年以来、「改革なくして成長なし」を合言葉に、一貫して歳出(経費)を削減してきました。

 

この結果、毎年の赤字、すなわち「基礎的財政収支(税収入から借金の利子支払額を除いた支出を引いた差額)」は、GDP比で見ると、2000年度の▲4.6%から2005年度には▲3.3%まで縮小していますが、依然として赤字が続いています。

 

毎年赤字が続いた結果、債務残高は増え続け、OECD(経済協力開発機構)の推計によると、2006年度末には約900兆円、GDP比で約175%となる見込みです。

 

我が国の財政をこのまま放置すると、いずれ国民が納める税金は過去の借金の返済のためだけに使われてしまうことになりかねません。

 

このような事態を避けるため、政府と与党の問で財政健全化に関する議論を続けた結果、200677日に閣議決定された「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2006(いわゆる「骨太の方針2006)」の中で、今後の財政健全化に向けた中長期的な取組みの方針が決められました。


大橋直久

このブログ記事について

このページは、-が2014年12月24日 15:33に書いたブログ記事です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。